9月8日
楽しみにしていた小笠原遠征の初日。
大阪から夜行バスで東京に行き、朝イチに竹芝港に着きますが台風の影響で東京は大荒れ。
他の船は欠航している中、おがさわら丸は出航と係員さんから教えて頂き、まずは一安心。
おがさわら丸では、クビワオオシロハラミズナギドリ、カワリシロハラミズナギドリ、ハグロシロハラミズナギドリ、オガサワラミズナギドリ、オガサワラヒメミズナギドリなどのレア種を狙います。
竹芝港を11時に出航したおがさわら丸。
たまたま同じ航路に乗っていた方々と合わせて若者5人での海鳥探しが始まりました。
船が沖に進むにつれて、オオミズナギドリの数はどんどん増していき、アナドリの数も増えていきます。生憎、台風の影響で海が荒れていたため、途中から船横の甲板が閉鎖に。後ろの甲板からの難しい観察を強いられました💦 時折雨風もあり、厳しい観察でした。
そんな中、クビワオオシロハラミズナギドリと思われる鳥が出現したようですが、お一人が観察できただけでした。
ウミツバメの仲間も1羽飛んだようです。
徐々に日が暮れ、今夜はゆっくりおやすみです。
一夜明けると、大量のオオミズナギドリがほぼすべてオナガミズナギドリに変わるという話を聞いていたので、楽しみです。
また明日に期待しましょう♪
9月9日
おがさわら丸が通った時に驚いて飛び出すトビウオを捕まえること!
英名でBonin Petrel、この「Bonin」は小笠原を表しているようで、島ではよく見かけます。
小笠原の以前の名前は巽無人島(たつみむにんじま)と言い、その「ムニン」が英語では「ボニン」になるということらしいです。
このイルカは好奇心旺盛らしく、船が気になったのかな?可愛い!
他にもマッコウクジラの潮吹き(斜めに潮を吹き出す)なども見られました!
いよいよ父島到着が近づいてきたのです!
11時過ぎに父島の二見港に着港!
すでに東京都心から1000kmも離れた父島にやってきていますが、メグロなどの固有種を見るためには父島からさらに南に50km離れた母島に行く必要があります。
父島に着いて間もなく、我々の目的地、母島に向けて12時にははじま丸が出港!
父島の二見港から母島の沖港まで2時間の船旅です。
オナガミズナギドリがどんどん飛んで行きます! 暗色型もいたみたいです。
とは言っても、航路での野鳥撮影は本当に難しいです。
第一に、揺れる船の上から、海の上を自由自在に飛び回る海鳥を探し出し、双眼鏡からカメラに持ち替えて、カメラのファインダーで海鳥を捉えてピントを合わせてシャッターを押さなければなりません。船も鳥も高速で動いているため、双眼鏡からカメラに持ち替える間に見失う(ロスト)してしまうことも多々あります。
特に船の進行方向と反対の向きに海鳥が飛んだときは相対速度で、一瞬で視界の端から端に流れていきます。航路での海鳥との出会いは本当に一瞬、数秒だけのこともあります。
その一瞬を見逃さないために、極力気を抜かず、トイレやごはんすらも甲板を離れるのが怖くて行けなくなり、なかなか大変な観察になりますが、その一瞬の出会いが楽しくてどんどん沼にハマってしまうのでしょうね!
また、航路ならではの問題があって、左舷か右舷どちらで見るかです。基本的には順光側での観察になりますが、「超激レアな鳥が出現したその時に自分は反対側の舷で鳥を探していて見れなかった」、なんていう悔しい~お話も聞いたことがあります。
もともと鳥は「運」に左右される趣味ですが、航路ではより「運」の要素が多くなりますね!航路での観察は本当に一期一会なんだなぁと実感しました!
いよいよ母島での固有種探しが始まります。
続きは次回! お楽しみに♪
今までに撮影した野鳥の種類はカツオドリ、オナガミズナギドリ、シロハラミズナギドリ、アナドリ、クロアジサシを入れて296種類(亜種、外来種抜き)になりました。
最後まで見ていただきありがとうございました。
厳しい条件下での海鳥探し頑張りましたね!
返信削除長い船旅なのにトイレやご飯も躊躇するなんて
ハードすぎる!!
鳥に関係ないけど
トビウオすごく綺麗でイルカがめっちゃ可愛いです。
これからも航路探鳥はどんどんやっていきたいので、これから慣れていきたいです。
削除海の色も海の生き物もとても美しかったです。