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2023年10月10日火曜日

~小笠原遠征 Part5~ 母島→父島航路&父島観光! クビワオオシロハラミズナギドリ、アカガシラカラスバトなど!!! 9月11日~12日撮影

9月11日
さて、いよいよ父島に戻ります。
2泊お世話になったお宿の方々に手を振り、母島に別れを告げながら、ははじま丸は14時に沖港を出港しました。
ここから我々はまた海鳥探し。まだ見ぬ海鳥を狙います。

早速クロアジサシが近距離を飛びました!

オナガミズナギドリやアナドリも多いです!

可愛いですね〜💕

復路のははじま丸は揺れがあったためか酔いに酔ってしまい、双眼鏡を覗いていると嘔吐しそうに…笑
2階から観察していましたが、1階の方が揺れが少なく酔いにくいということで、友人は1階へ。
僕は2階でなんとか食らいついてはるか遠くを飛ぶクロアジサシを観察していると、ちょうど1階から階段を上って2階に戻ってきた友人が、僕の真横でひとこと「目の前あれなに?!」明らかに声色が変わったので、大慌てでその方向を見ると視界に飛び込んできたのは見たことない鳥!「あっこれやばいやつだ」と思った瞬間には気付いたらカメラに持ち替えてシャッターを切っていました。
こんな証拠写真しか撮れませんでしたが、これこそ目標のひとつだったクビワオオシロハラミズナギドリ!
日本で1番名前が長い鳥です!
友人はカンペキな写真を撮っていたので、めちゃくちゃ羨ましいですが、証拠写真が撮れただけでも良かったです。友人に感謝感謝です✨
ほんの10秒ほどの特別な出会いでした!

その後、この鳥が視界に入った時は焦りました!白い白い!クビワ?!とテンション爆アゲでしたが、写真を見るとオオミズナギドリ。
おがさわら丸でも大量に見られるオオミズナギドリですが、小笠原海域では少ないので割と珍しいです。ただ、小笠原で珍しいだけで、御蔵島などの周辺で大量に見られる普通種なのでなんだかなぁと複雑な気持ちです笑

父島着港前に虹がかかりました。カツオドリと一緒に撮影しましたが、虹が分かりにくいね💦
今回の遠征では航路で何度も何度も虹を見かけたので虹に対しての特別感がだいぶ薄れました笑、ただこの時の虹はとても濃くてキレイな虹でした✨

スマホ撮影の虹とカツオドリ✨

こうして2時間の船旅は終わり、父島の二見港に16時に着港。
父島でのお宿はシルバームーンさんで、荷物を置かせて頂いたり色々とわがままを聞いて頂きました、ありがとうございました!
そんな父島のお宿に荷物を置いてから、母島の同じ宿の宿泊者の方に教えて頂いたオガサワラタマムシを探しに行ってみました。残念ながら見つかりませんでしたが、アカガシラカラスバトは時折鳴いていました。

ムナグロはあちこちに結構います。

宿の前まで戻ってくると、
オガサワラオオコウモリが飛んでいました。小笠原固有種そして天然記念物です。
本当に大きくてワシが飛んでるみたいな迫力です!

さて、日も暮れていよいよ満天の星空が広がります。母島では雲があったりして満足のいく撮影が出来ませんでしたので、父島で星空を撮影します!小笠原は日本で1番空が暗いので、そのぶん星が美しいです。
天の川が肉眼で見え、文字通りの満天の星空で感動でした✨
天の川です✨

信じられないほど美しいですよね✨

テンション上がりすぎてこんな写真まで撮ってました笑
写っているのはアンナビーチ母島さんのオリジナルTシャツを着た僕です笑
ちなみに撮影者は僕ですよ!タイマー撮影です。

星撮影に満足したので、夕食を食べるお店を探して歩き回り、ようやくお店を決めて、夕食を食べました。
とてもおいしかったのですが、お会計の時に財布がないことに気づきました。一旦友人に払ってもらって、財布持ってきたはずなんだけどなぁと思いながら宿に戻り、部屋や荷物を探し回りましたが見付からず、星撮影の時に港に落としたに違いないと思って、友人にライトを借りて、大慌てで港へ。港では割とあっさりと財布が見つかって胸を撫で下ろしました💦以後重々気を付けなければ。近くに学生がいたのですが、見て見ぬふりをしてくれたのかな?、ありがとう…!

財布が見つかったので一安心でシャワーを浴びてから、ネムリブカやシロワニが集まるというとびうお桟橋に向かいました。期待はずれでサメは全然いませんでしたが、ネムリブカ1匹、マダラエイ数匹と一瞬ですがウミガメも見られました!
その後は、宿に戻っていよいよ就寝です。楽しい1日でした✨

9月12日
翌朝はゆっくり起きて、この日はやることを決めていました!シュノーケリングです!
小笠原に来てからどうしてもやりたくなってしまって、最終日に父島でのシュノーケリングをすると決めたのです!
シュノーケリングは宮之浜という場所が良いよと教えて頂いていたのですが、徒歩では遠いためそこに行くのは断念することにしました。
シュノーケリングのレンタルの受付をしていると、たまたまおがさわら丸やははじま丸でも一緒に鳥見をしていた方がいらっしゃって、宮之浜まで車で連れて行って頂きました、ありがとうございました!ちょうど行くのを諦めたところだったので、とても嬉しかったです。
こちらが宮之浜の景色✨

初めてのシュノーケリングでしたが、キイロハギ、モンツキハギ、ハタタテダイ、チョウチョウウオ、ツノダシ、ブダイ、ヤガラ、オジサン、フグ、ウツボ、そして小笠原で見ておきたい魚の1つであるユウゼンや僕が好きな魚であるホンソメワケベラなど本当にたくさんの魚を見ることが出来てとても楽しかったです♪
また、浜沿いの森の中からは小笠原固有種であるオガサワラゼミの鳴き声が時折聞こえてきました。

シュノーケリングを終えた後は、船の出航前に15分ほど余裕が出来たので、アカガシラカラスバトを探しました。
被り被りの場所でしたが、目の前で観察出来ました!

15分で見られるかどうか怪しかったので、どうにか見られて良かったです!

あかぽっぽ、元気でね👋

面白くてオシャレな看板があったので撮影✨

タコノキも良い雰囲気~✨

こうして父島での観光&鳥見を満喫しました。
さて、15時にいよいよおがさわら丸が出港します。楽しかった小笠原の旅行も残すは帰りの船だけとなりました。
帰りの航路での海鳥も楽しみですが、小笠原を去ることへの寂しさも大きかったです。

ということで、いよいよ小笠原遠征記は次回が最終回!帰りの航路ではどんな出会いがあるのでしょうか?、お楽しみに!

今回のライファーはクビワオオシロハラミズナギドリです。
最後まで見ていただきありがとうございました。

2023年9月25日月曜日

~小笠原遠征 Part1~ 竹芝港→父島→母島での航路の野鳥たち!!! 9月8~9日撮影

9月8日
楽しみにしていた小笠原遠征の初日。
大阪から夜行バスで東京に行き、朝イチに竹芝港に着きますが台風の影響で東京は大荒れ。
他の船は欠航している中、おがさわら丸は出航と係員さんから教えて頂き、まずは一安心。
おがさわら丸では、クビワオオシロハラミズナギドリ、カワリシロハラミズナギドリ、ハグロシロハラミズナギドリ、オガサワラミズナギドリ、オガサワラヒメミズナギドリなどのレア種を狙います。

竹芝港を11時に出航したおがさわら丸。
たまたま同じ航路に乗っていた方々と合わせて若者5人での海鳥探しが始まりました。

早速オオミズナギドリがパラパラと飛び出します。

アジサシの小群と遭遇。 コアジサシ幼鳥が1羽混じっています。

アジサシたち この群れの他にもう1羽遭遇しましたが撮影失敗💦

カツオドリも2羽出現! 実はライファーです。

船が沖に進むにつれて、オオミズナギドリの数はどんどん増していき、アナドリの数も増えていきます。生憎、台風の影響で海が荒れていたため、途中から船横の甲板が閉鎖に。後ろの甲板からの難しい観察を強いられました💦 時折雨風もあり、厳しい観察でした。
そんな中、クビワオオシロハラミズナギドリと思われる鳥が出現したようですが、お一人が観察できただけでした。
ウミツバメの仲間も1羽飛んだようです。

徐々に日が暮れ、今夜はゆっくりおやすみです。
一夜明けると、大量のオオミズナギドリがほぼすべてオナガミズナギドリに変わるという話を聞いていたので、楽しみです。
また明日に期待しましょう♪

9月9日
一夜が明け、日の出と同時に観察を開始します。
カツオドリが一気に増え、船と並走してきます。

海の上を飛ぶカツオドリ、カッコ良いですね~✨

オスは嘴の根元が青くて美しいです。

翼が長くてカッコ良い!!!

船の真下を飛んで行きます

そんなカツオドリたちの狙いはこれ。
おがさわら丸が通った時に驚いて飛び出すトビウオを捕まえること!

ビュンッと急降下してトビウオを追いかけます。

トビウオはとってもキレイですし、飛翔時間の長さや空中での方向転換に驚きました。

そして、聞いていた通りにオナガミズナギドリがバンバン飛びます。 ライファー。

時折小さな群れにも遭遇しました。

アナドリの数も増えてきて、船の近くを飛ぶ個体も。 ライファーです。

ここで、白っぽい小さな鳥を発見。とりあえず撮影しておいたのですが、
シロハラミズナギドリでした!!! ライファーです✨

う~ん証拠写真ですね笑
英名でBonin Petrel、この「Bonin」は小笠原を表しているようで、島ではよく見かけます。
小笠原の以前の名前は巽無人島(たつみむにんじま)と言い、その「ムニン」が英語では「ボニン」になるということらしいです。

 

小笠原で楽しいのは海鳥だけだはありません!

ミナミハンドウイルカたちが船に並走してきました! 
このイルカは好奇心旺盛らしく、船が気になったのかな?可愛い!

噛み傷がありますが、ダルマザメに噛まれた傷らしいです。
他にもマッコウクジラの潮吹き(斜めに潮を吹き出す)なども見られました!

今度はアカアシカツオドリが突如として出現し、船と並走してきました!


キレイですね~✨ 褐色型は以前見たことがありますが、白色型は初めてです!

気が付けばボニンブルーと呼ばれる驚くほど青が濃く美しい海の色に変わっていました。
いよいよ父島到着が近づいてきたのです!

ついに島が見えてきました!

ぼちぼち海鳥観察も終わりにしようか...
と思ったところに、クロアジサシが出現!

またまたライファーです! ヒメクロアジサシもいるので要注意です!

カツオドリはずっといます笑

11時過ぎに父島の二見港に着港!
すでに東京都心から1000kmも離れた父島にやってきていますが、メグロなどの固有種を見るためには父島からさらに南に50km離れた母島に行く必要があります。

父島に着いて間もなく、我々の目的地、母島に向けて12時にははじま丸が出港!
父島の二見港から母島の沖港まで2時間の船旅です。

もちろん我々はははじま丸でも海鳥観察!
オナガミズナギドリがどんどん飛んで行きます! 暗色型もいたみたいです。


ははじま丸はおがさわら丸よりもずっと小さい船なので、おがさわら丸よりも近い距離で海鳥を観察できます。

とは言っても、航路での野鳥撮影は本当に難しいです。
第一に、揺れる船の上から、海の上を自由自在に飛び回る海鳥を探し出し、双眼鏡からカメラに持ち替えて、カメラのファインダーで海鳥を捉えてピントを合わせてシャッターを押さなければなりません。船も鳥も高速で動いているため、双眼鏡からカメラに持ち替える間に見失う(ロスト)してしまうことも多々あります。
特に船の進行方向と反対の向きに海鳥が飛んだときは相対速度で、一瞬で視界の端から端に流れていきます。航路での海鳥との出会いは本当に一瞬、数秒だけのこともあります。
その一瞬を見逃さないために、極力気を抜かず、トイレやごはんすらも甲板を離れるのが怖くて行けなくなり、なかなか大変な観察になりますが、その一瞬の出会いが楽しくてどんどん沼にハマってしまうのでしょうね!
更に、多くのミズナギドリやウミツバメは海面スレスレを飛ぶため、波の合間に消えて見え隠れしてしまい、それが観察をより難しくします。
また、航路ならではの問題があって、左舷か右舷どちらで見るかです。基本的には順光側での観察になりますが、「超激レアな鳥が出現したその時に自分は反対側の舷で鳥を探していて見れなかった」、なんていう悔しい~お話も聞いたことがあります。
もともと鳥は「運」に左右される趣味ですが、航路ではより「運」の要素が多くなりますね!航路での観察は本当に一期一会なんだなぁと実感しました!

アナドリも目の前で観察できました!

トビウオ目掛けて突っ込むカツオドリ!

バシャ~ン! あ~あ、逃げられてしまいました💦

この急降下での飛び込みはなかなかリスキーで、翼を傷めたカツオドリが船首に止まっていました。 飛び込みでケガをしたのかは不明ですが。

カツオドリ、オナガミズナギドリ、アナドリ、クロアジサシなどの海鳥が飛び回ります。

カツオドリが着水していました! なんだか一気に可愛らしくなりましたね笑

母島が近づいてくると着水しているカツオドリの姿が多く見られました。

属島をバックにカツオドリ! 素晴らしい景色!

こうして長い船旅は終わり、母島の沖港に着港。
いよいよ母島での固有種探しが始まります。

続きは次回! お楽しみに♪

今までに撮影した野鳥の種類はカツオドリ、オナガミズナギドリ、シロハラミズナギドリ、アナドリ、クロアジサシを入れて296種類(亜種、外来種抜き)になりました。
最後まで見ていただきありがとうございました。

~半島マレーシア探鳥記8~ Bukit Tinggiで探鳥!

9月8日 前日にタクシーでBukit Tinggiに移動してきました。 同行者はこの日の昼の便で日本に帰国します。そのため、朝イチで目的のアカコクジャクを見て、昼前にはタクシーでクアラルンプールへ向かう予定になりました。 まだ夜明け前の暗い時間から懐中電灯を片手に、キツイ急勾配の...