今シーズンの秋の渡りはかなり好調で、冬鳥の数も多く、鳥数が少なく大不作だった昨シーズンとは比べ物にならないほど!
そんな渡りのシーズンになると、行きたくてウズウズし始める飛島…ということでこの秋も毎度の如く訪問してきました!
鳥が多い年あるある「船が出ない!」は今年も例外でなく、3度の訪問を計画したもののどれも予定通りに島に渡れず💦
なんとかうまく日程を調整して、10月15日と24~25日の計3日間は訪問することが出来ました。
10月15日
週末に予定していた飛島は欠航のため中止になり、家にいた僕の元に届いた一件の着信…
「ムナフ出ました」
ムナフ?!これは行くしかない!!!
騒ぎ出した血と衝動を抑えることは出来ず、翌日日帰りでの弾丸渡島を敢行することに!
翌朝「今朝はまだムナフ見つかっていません」との着信があり、撃沈。
その後しばらくして「ムナフ少し離れた場所で見つかった!」との報が!
良かった…!これで安心して乗船できる!
島に着いた我々は一目散にムナフヒタキが出たという場所へ!
なにせ2時間半の日帰りタイムアタックです!
▲ポイントに着くと知人が手招き…おおおお~いた~!!!!!
国内でも5例目?となる超珍鳥のムナフヒタキ様!
この鳥に出会えただけでもう日帰りとしては大成功の成果!
▲足元を何か咥えた猫が通ったのでドキッとしましたが、ネズミでした💦
ムナフヒタキ撮影はそこそこに、未見のヨーロッパビンズイやシラガホオジロも出ているというので、探してみることに。
▲聞いた通りの畑で、無事にヨーロッパビンズイにご対面!
▲実際に見てみるとビンズイのような緑味がなく、全体的に淡いコントラストに見えます。
ヨーロッパビンズイはバッチリ観察出来たものの、いくら探してもシラガホオジロは見つからず。
シラガは諦めて、船の出航ギリギリまでムナフヒタキを再撮影することに。
▲華麗なフライングキャッチで赤トンボを捕まえていました。
▲本当に船の出航ギリギリで、ベストな1枚が撮影出来ました♪
撮影後は、大慌てで撤収して船着き場まで自転車で爆走。
ギリギリ乗船して、2時間半の日帰りタイムアタック終了です!
酒田港に戻って来たら、いつもの海鮮丼屋さんでお昼ごはん。
その後、まだ日暮れまで時間があったので、近くの公園に寄り道。
「ムギマキくらいいるんじゃねぇかなぁ…」と言いながら歩いていたら、
▲あっ!いましたムギマキ!
▲警戒心ゼロで、終いには足元で採餌する始末…笑
▲おかげ様で、じっくり観察させてもらいました♪
10月24日
今シーズン2度目の飛島はなんとか船の出るタイミングを選んで、1泊2日で!
この時期から代船運行が始まり、船が小さくなるため揺れは倍増。
気分を悪くする人も多く、同行者2名も見事にダウン笑…一方そのころ僕は船室で爆睡していました笑
島に着いた第一印象は「鳥が多い!」
とにかく鳥が多い!
歩いていると次々にミヤマホオジロ、キクイタダキ、カシラダカ、マヒワなどが飛び出します。
▲島に着いたらまずは長期滞在中のムナフヒタキ様にご挨拶を。
▲大慌てで日帰りしたのに、まさかこんなに長期滞在してくれるとは…!
▲ムナフヒタキと同じ場所に、今回のメインターゲットのヤマヒバリが!
▲アングルから僕が地面に寝そべっているのがバレバレですね笑
さて、ムナフヒタキとヤマヒバリをバッチリ撮影出来たので、ここからは島をグルッと半周。
歩くたびに道路脇の道草や集落の合間から鳥が飛び出してきます。
▲中でもミヤマホオジロの数が凄まじく、文字通りミヤホだらけの状態!
▲また、疲れ切った様子の鳥が多く、普段木の上にいる鳥たちが地面を転がる様子はザ・離島という感じ。
▲特にキクイタダキはあちこちの地面に転がっていて、飛島でこういう光景は初めて見ました。
▲あまりに撮りやすいので、少しだけホバリング撮影にもチャレンジ!
▲マヒワも個体数が多く、あちこちで見かけました。
▲クロジの数もめちゃくちゃ多く、集落内まで出てきている個体も。
▲避難路で運良くカラスバトに遭遇!
▲畑ではシロハラホオジロ♀を2羽発見!
▲大好きな鳥なので、いっぱい観察出来て幸せ♪
▲ムジセッカは少なくとも3個体を観察出来ました!
▲さらに、同じ畑にカラフトムジセッカも出てきました!!!
▲ムジセッカとの色合いやプロポーションの違いをじっくり観察出来ました♪
▲普段高いところにいることが多いヒガラも目線で!
日が暮れるので宿に戻っていた時のことです。
1羽の小鳥が前方から飛んできて道路脇の草地に降りました。
黒っぽい色合いと、エンベリ系であることからクロジが最初に浮かんだのですが、尾羽が短く体が丸っこく見えた(同行者も同じように言っていました)ことに少し違和感を覚えて双眼鏡を覗きました。
双眼鏡越しに観察出来たのは僅か1秒くらいだったと思うのですが、見た瞬間に「ミヤマシトド!」と心の中で叫んでいました。
さらに飛び去って降りたところをかろうじて撮影はしたのですが、日暮れ前のため証拠にもならない写真に。
今回の遠征中も含めて、無数のクロジを観察してきて、たとえ短時間であれ双眼鏡で至近距離ではっきり見た鳥をミヤマシトド!と誤認して叫ぶことがあり得るだろうか…と思いつつも、いきなり見た一瞬だったためどんな像を見たのか今はあまり記憶に残っておらず、やはりクロジの雄未成鳥の誤認である可能性があると考えました。
他の人が同所でミヤマシトドを見たという目撃情報があったことが分かったので、当時は「ならやはりそうだ!」と確信したのですが、後々聞くとこの目撃情報も写真がなく真偽が不確かなので、やはりクロジ未成鳥の可能性はありそうですね。
個人的には「クロジとミヤマシトドを誤認…するかなぁ」というモヤモヤはありつつも、ミスは起こり得るのでやはりここは穏便にクロジの誤認だと思っておくことにしました。
10月25日
翌朝、モヤモヤしつつも早朝からミヤマシトド?の捜索を開始。
僕ともう一件のミヤマシトド?の目撃情報があったことから、多くの鳥屋が朝から捜索に加わっていました。
居そうな場所を片っ端から捜索していると、背中の模様に違和感を覚えた小鳥が茂みに下りてきました。
▲わっ!コジュリンだ!
夏羽の囀っているコジュリンしか見たことがなかったため、初めての冬羽が見られて嬉しい!
ってか顔がパンダっぽくて、めちゃくちゃかわいい💕
一度黒っぽいエンベリが飛ぶのを見たものの、結局特に手掛かりもないまま時間が過ぎ、諦めて畑の方を回ってみることに。
▲シロハラホオジロ♀は昨日と同一個体だと思います!
▲クロジはそこら中の道路脇で採餌中。
▲これだけ多くの個体を一気に観察出来ると、色合いや大きさなど個体差がかなりあることが改めて良く分かりましたね。
▲クロジ雄未成鳥だと思う個体。
まさにこういう個体を薄暗い中で誤認した可能性があるかな?と感じます。
▲シロハラホオジロ♂が道路脇で採餌中。
この日も鳥数は多かったものの、前日よりはかなり減った印象で、特にミヤマホオジロやカシラダカの数は半減していたように感じました。
最後は船が出る時間まで、ミヤマシトド?を探して悪あがき。
▲ムナフヒタキやヤマヒバリもまだ元気に滞在中。
▲最後は、出港ギリギリでキレイなハチジョウツグミが見られました✨
こうして1泊2日の最高の飛島生活は幕を閉じ、酒田港に戻って来ました。
まだ時間があったので、いつもの公園に寄り道。
▲予想外のゴジュウカラがいました!
こんなに平地の公園にも下りてくるんですね…!
秋の渡りはシーズンによってかなり波があって、去年はダメダメだったため、今年は最高の思い出になりました!
まだまだ冬鳥シーズンはこれからなので、引き続き珍鳥を探して頑張ります!
最後まで見ていただきありがとうございました。





































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