2024年10月14日月曜日

~半島マレーシア探鳥記2~ まさに伝説の1日!!!

前回から更新が遅れてしまいましたが、半島マレーシア探鳥記2です!

9月3日
この日もまだ見ぬ鳥との遭遇を期待して朝から探鳥開始です!朝食は現地で調達したトムヤムクンのカップラーメンでした!
昨日と同じく、最初はコシアカキジを探します。

▲早朝の暗い地面を歩くのはズグロジチメドリ(Malayan Black-capped Babbler)です!
よちよち歩く姿が可愛い鳥なのですが、暗い場所にいることが多く撮影が難しいです💦

目的のコシアカキジには出会えず、諦めようと思ったのですが、もう一周だけしよう!と念押しで探して歩いていた時…同行者が遠くで微かに「フィー」と鳴く声をキャッチ!耳を澄ませて…僕の耳でもハッキリと聞こえ、その瞬間、一気に緊張が走りました。

マレーシアのジャングルに生息していて、滅多に人前に姿を現さないが、その特徴的な見た目から誰もが憧れるまさにスターバード…そんなスターバードのひとつにクイナチメドリとムラサキヤイロチョウがあります。どちらも僕たち含めマレーシアに探鳥に来る人皆が憧れる鳥です。そんな分類も全然違う2種なのですが、実は鳴き声がそっくり!この「フィー」という声がどちらの声なのか確証はありませんでしたが、どちらにせよ見れたらやばい鳥であることには違いないのです!

慎重に歩みを進め、ここだ!という場所で待機。静かなジャングルに「フィー」という鳴き声と僕らの心臓の高鳴りが響きます。
しばらく時間が経った時…「いる!!!」その鳥は突然に僕らの前に姿を現しました!

▲ここでこうして見ることが出来たのは、まさに伝説と言ってよいクイナチメドリ!!!(Malaysian Rail-babbler)
半島マレーシア最難関種のひとつであり、本来はガイドと一緒にハイドと呼ばれるテントのようなものに身を潜めて、なんとか観察できるかというそんな鳥です。それがガイドもハイドもない自分たちの目の前に!No Guide No Hide でクイナチメドリ!やばい!!!

▲身を屈めながら喉を膨らませて、独特な声で鳴きます。その時にだけ喉の美しい模様が現れます。

▲久々で使い慣れないサブ機で、なんとかこの夢のような瞬間を切り取ろうと頑張ります!

▲もっと良い写真が撮れただろう!と悔しい思いもありつつも、この鳥を間近に見ることが出来て、なんとか写真に残せただけでもう充分です。

▲しばらく観察していると2羽居ることに気が付きました。最後はまるで夢か幻だったかのように暗い森の中にスーッと消えて行きました。

クイナチメドリとの夢の邂逅に心ここにあらずだったのですが、これまた見たかったボウシゲラの鳴き声が聞こえてふと我に返りました。

▲図鑑で見て、これは生で見たい!と思っていたボウシゲラ(Great Slaty Woodpecker)
僕らの滞在中は毎日見かけましたが、意外と難易度の高い鳥のようで、見れたのはラッキーでした。

▲赤いほっぺがなんだか赤ちゃんみたいで可愛らしいです💕

▲この個体は幼鳥でしょうか、色合いが薄いです。

続いては、昨日ミドリヒロハシやシロクロサイチョウを見た道を歩いてみることにしました。
行き道は鳥にほとんど遭遇せず、ほぼノーシャッターでした。

▲帰り道で出会ったムナフタイヨウチョウ(Purple-naped Spiderhunter)の証拠写真。

やはり鳥の少ない帰り道で、同行者が1羽の鳥が飛び上がるのに気付き、歩みを停めます。そして、「Pitta!」と言うので、大慌てで探して撮影。

▲ズグロヤイロチョウ(Western Hooded Pitta)の幼鳥です!!!まさかここでPittaに出会うとは!
やはり今日は神がかってるな…

▲珍しく低いところに止まっているのを見つけたノドアカゴシキドリ(Red-throated Barbet)

▲お店でスプライトを買って休憩中にムナフムシクイチメドリ(Pin-striped Tit-Babbler)

▲よく出会うアオメモリチメドリ(Chestnut-winged Babbler)

▲虫を捕まえていたのは初見のヒゲチャイロチメドリ(Moustached Babbler)だと思います。

▲警戒心がなく、目の前で撮影できました✨️

▲一緒にいたこの子はヒゲチャイロチメドリの幼鳥でしょうか?
 
朝見たのと同じポイントで、やはりクイナチメドリが鳴いており、一瞬姿も見えましたが、朝のように近くには来ず。暗くて蚊も多いので、すぐに諦めました。

夕方になり、僕はまだ撮れていないコシアカキジを探すことに、同行者は夜探に備えて先に宿で休むことになりました。ここからは1人で森を歩きます。

▲見たかったクロアカヒロハシ(Black-and-red Broadbill) タイでも見ましたが、かわいい鳥です💕 目の前にも降りて来たのですが、撮り逃しました😭

▲アカメチャイロヒヨ(Red-eyed Bulbul)が近くの枝に止まっていました。

再び歩き出したその瞬間、僕の目に見たこともない強烈な赤色が飛び込んできました!最初はあまりの赤色に鳥だとは思えず困惑したほどです。でもすぐに鳥だと分かり、カメラを向け、ファインダーに写し出されたその姿を見た瞬間、全身の震えが止まりませんでした。
人ってホントにこんなに震えるんだ!と驚く程に、カメラを持つ手の震えが止まりません。それでもなんとか1枚だけキレイに撮れていました!!!

▲先ほどクイナチメドリのところに書いた、もうひとつのスターバード、ムラサキヤイロチョウ(Garnet Pitta)まさにその鳥が僕の目の前に突然に現れたのです!!!
もう狂喜乱舞です、舞い上がっておかしくなりそうでした。これだから鳥見はやめられない!って強く実感✨️

▲更に、高鳴る気持ちのままに歩いていると、目的のコシアカキジ(Malayan Crested Fireback)が目の前を横切って行きました!
写真はこんな証拠写真すぎる悲惨なものですが、肉眼ではハッキリと見えました!

その後の夜探ではタイワンオオコノハズク(Mountain Scops-Owl)が近くで鳴いているものの、姿は見えませんでした。ただ、熱帯の星の美しさに感動しました✨

こうして、間違いなく伝説の1日は幕を閉じました。
半島マレーシアのスターバード、クイナチメドリとムラサキヤイロチョウとの夢の遭遇は一生の忘れられない思い出になりました。この記事からその興奮が少しでも伝わっていれば嬉しいです。

次回は、タマンネガラでの最後の探鳥です!どんな鳥に出会えるのでしょうか!お楽しみに♪

最後まで見ていただきありがとうございました。

1 件のコメント:

  1. すごい体験をしたんやね!!
    興奮も感動もバッチリ伝わりました!
    全身の震えが止まらない程の感動は経験した事ないから
    羨ましいです!
    しかもNo Guide No Hideってめちゃめちゃ凄くないですか!!
    まさに伝説の1日やね。
    一生分の運を使い果たしたのでは?ww
    同行者の方は先に帰ってムラサキヤイロチョウを見れなかった事さぞかし
    残念で悔しかったやろうね😭


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