2025年9月21日日曜日

~ボルネオ探鳥記 Day3~ キナバル山で引き続き探鳥!

8月10日

さて、前日に引き続いてこの日もキナバル山で探鳥です!

この日もターゲットを求めて早朝から探鳥を開始した訳ですが、せっかくなのでここでキナバル山のターゲットについて少し解説を。

キナバル山はボルネオの中でも高標高地で、とても涼しく過ごしやすい気候です。そのため、ボルネオの中でもキナバル山周辺でしか観察出来ない野鳥が多く存在します。
有名なのは3Wと呼ばれるオオミドリヒロハシ、ノドグロキヌバネドリ、ゴマフクモカリドリの3種です。どの鳥も英名の頭文字にWhitehead'sという名前を冠しているため3Wと呼ばれています。Whiteheadは頭が白いという訳ではなく、ボルネオで多くの新種を発見したイギリスの探鳥家ジョン・ホワイトヘッド氏の名前です。この3種はキナバル山で見るべき固有種で、どれも簡単に見られるわけではありません。
この3種に加えて、キンガオサンショウクイ、ハゲガビチョウ、ムネアカジツグミ、アカガシラシャコなどがキナバル山での難関ターゲットとして君臨しています。

これらの鳥を毎日頑張って探していくわけです。


エントランスから公園内に入って、いきなり同行者がオオミドリヒロハシを発見!したものの一瞬で飛び去って写真は撮れず💦


▲ボルネオルリチョウ /Bornean Whistling-thrush 固有種

最初に出会ったのはボルネオルリチョウ。
マレー半島で見たマラヤルリチョウとは違って体色に青みがなく、青くないのにルリチョウとかいう変な名前になってます笑


▲ヒメオナガバト /Little Cuckoo-dove

キナバル山は高標高地ということもあって、マレー半島の高標高地であるフレイザーズヒルと似たような鳥が多くいました。
このヒメオナガバトもフレイザーズヒルで多く見かけた野鳥でした。


▲キバラウグイス /Sunda Bush-warbler

日本のウグイスより尾羽が短く、茶色味も濃く、鳴き声が全然違いました。


ここで昨日ボルネオヤブサメを撮り逃したポイントに到着。
どうしても見たかった野鳥なので、今日もいないかと捜索します。

するとすぐ近くから特徴的な鳴き声が…!


▲ボルネオヤブサメ  /Bornean Stubtail 固有種

居たぁぁぁ~!どうしても見たかったボルネオヤブサメ!
完璧にリベンジ成功でした!!!


▲ちょこちょこと藪の中を移動しながら開けたところにも出て来てくれました。

現地で出会った鳥屋さんから教えてもらったのですが、この鳥の学名にWhiteheadiと付いていることからキナバルの4Wと呼ばれているのだそう!


ティンポホンゲートに到着し、付近でスンダヒメフクロウの声がしていましたが、姿を見ることは出来ませんでした。

ゲート付近のカフェで朝食も兼ねた昼食を食べて、再び下山です!
途中で何度かバードウェーブに遭遇しました。


▲ベニサンショクイ♀ /Grey-chinned Minivet


小鳥たちの群れを見ていたら突然に同行者が「あ!クモカリ!」と。
「え?!マジ?!」多くの小鳥たちの中に1羽だけその姿を捉えました!


▲ゴマフクモカリドリ /Whitehead's Spiderhunter 固有種

でっ出た~!!!
キナバル山3Wの最難関に君臨するゴマフクモカリドリがいきなり登場!
しかしこれ以上の写真を撮る間もなく一瞬で飛び去って見失ってしまいました。

この鳥が好む花が咲くシーズンはその花の前で待機していれば高確率で出会えるのですが、我々が訪れた時期にはもう既に花は枯れており、広いキナバル山のどこにいるかも分からないこの鳥を途方もなく探すしかなかったのでした。
時々この鳥のとても特徴的な鳴き声が聞こえていたものの、ようやくその姿を見ることが出来ました!


▲ミナミムシクイ /Mountain Warbler

この子もキナバル山では多く見かけましたが、ムシクイ好きにはたまりません。


さらにこのミナミムシクイと一緒に動いていたのは…


▲メグロメジロ /Mountain Black-eye 固有種

メグロメジロだ~!!!
世界でもキナバル山周辺にしか生息しておらず、そうそう見やすい鳥でもないため、この出会いは嬉しかった~!

また、誰かが頭おかしくなって付けたのかと言いたくなるような、ヘンテコな名前が面白いです笑
小学生の頃に図鑑で見て「名前めちゃくちゃやん」と思っていたこの鳥を、今自分の肉眼で見ていると思うと感慨深いですね。


▲ミヤマタイヨウチョウ /Temminck's Sunbird

赤の発色がおかしいタイヨウチョウ笑


▲ボルネオモズヒタキ /Bornean Whistler 固有種

キナバル山ではよく見かける黄色くて可愛い鳥でした。


様々な鳥たちに出会えてテンションが上がりつつも、更にターゲットを探しながら下山していきます。


▲カンムリオウチュウ /Hair-crested Drongo


▲エビチャゲラ /Maroon Woodpecker

この旅では何度か見かけたエビチャゲラですが、現地の人曰くあまり見やすい鳥ではないようです。


▲とは言え目が赤くて怖いので、あまり好きな鳥ではありません笑


▲ボルネオチャガシラガビチョウ /Chestnut-hooded Laughingthrush 固有種


▲キバラサイホウチョウ /Mountain Tailorbird

フレイザーズヒルで撮り逃していたこの鳥も、予習してきた鳴き声のおかげで無事に見ることが出来ました。


▲午後になって徐々に霧が濃くなり雨も降り始めたところで、日本で予習してきた鳴き声で鳴きながら動く小鳥の群れが…!


▲ノドジロサザイチメドリ /Mountain When-babbler 固有種

霧の中でしたがなんとか証拠写真を押さえました!
見たかった鳥だったので、めちゃくちゃ嬉しかったです!


ここで、スコールが始まり、昨日と同じ場所で雨宿りをすることに…
しばらく雨宿りしていると、インドやイギリスなど多国籍な4人組グループがやって来て、世界中旅をされている方々だったため鳥談議に花が咲きました。
さらにそこにインド出身の鳥のガイドさんも加わり、雨宿りしながらひたすら鳥談議で盛り上がりました!

1~2時間待ったでしょうか、やっと雨が上がったため下山開始。


▲ボルネオクリミミチメドリ /Chestnut-crested Yuhina 固有種

夕食を食べに入ったレストランの入り口に群れでいました。


こうしてこの日の探鳥もおしまい…だったのですが!
さっき雨宿りしながら話していたガイドさんから写真付きでメッセージがあって、「さっき君たちが帰って行ったあとノドグロキヌバネドリ出たよ~」とのこと。
あああああああ!やっちまった!!!!!

ほんの少しのタイミングで大物を逃してしまった悔しさを抱きながら眠る夜となりました。
明日こそ必ず…!

最後まで見ていただきありがとうございました。

2025年9月18日木曜日

~ボルネオ探鳥記 Day2~ キナバル山で探鳥!

8月9日

この日からいよいよキナバル山での探鳥が始まります。
ターゲットとなる種が多くいる場所なので、じっくり時間をかけて5日間探鳥します。

朝起きて部屋を出ると、部屋の前で多くの鳥が動いています。


▲ハジロマユヒタキの幼鳥  /Little Pied Flycatcher

現れたのはかわいい~💕小鳥!


▲ハジロマユヒタキ♂ /Little Pied Flycatcher

幼鳥2羽の近くには両親の姿もありました。
オスは雪が積もったような眉が可愛らしいのですが、なかなか好条件で撮影出来ませんでした💦


▲ボルネオシラガオナガ /Bornean Treepie 固有種

部屋の前のテラスには次々に鳥がやって来ます。


▲ヤマゴシキドリ /Mountain Barbet 固有種

今回の旅程では出会う機会が少なそうだった本種は部屋の前で観察成功!


▲ズグロメジロ /Black-capped White-eye

しばらく待っていただけでこれだけの野鳥が見られました。
部屋の前で探鳥出来るなんて贅沢すぎる!


宿に併設のレストランで朝食を。ネコがカメラに興味津々です笑

腹ごしらえを済ませたら、入園料50RM(1700円くらい、高っ!)を払っていざキナバル山へ!
ひとまずティンポホンゲートまでの道のりを1往復してみることに。


▲チャバネガビチョウ /Sunda Laughingthrush

最初にボルネオチャガシラガビチョウと共に現れたのはこの子でした!


▲チャガシラモリムシクイ /Yellow-breasted Warbler

キナバルでは良く出会いますが、とても可愛らしい顔をしています💕
途中までこの子の鳴き声をターゲットのFruithunterの声だと勘違いしていました笑


▲和名なし? /White-browed Shrike-babbler


見晴らしの良い展望台があったので猛禽類でも飛ばないか見ていると…同行者が何か発見!


▲キナバルカンムリワシ /Mountain Serpent-eagle 固有種

個体数がかなり少なく、今回の旅で出会えるかどうかは運次第でしたが、無事にその姿を拝むことが出来ました!
キナバル山の岩肌を背景に悠々と大空を舞う姿はまさにキナバルの主といった風格です。


▲カオグロクマタカ /Blyth's Hawk-eagle

後に続くように飛び出してきたのはカオグロクマタカ!

キナバル山滞在中は曇りや霧の日が多かったですが、この日だけはよく晴れていて猛禽観察にはうってつけの条件でした。
実際にこの日はカオグロクマタカやインドクマタカによく遭遇しました。


▲ハイノドモリチメドリ /Grey-throated Babbler

藪の中をちょこちょこ動き回るので撮影が難しい…


▲ボルネオタンビヘキサン /Bornean Green Magpie 固有種

ここでターゲットのひとつのボルネオタンビヘキサンが登場!
数羽の群れが何度もこの枝を行き来して長時間観察させてくれました。


にしても凄まじいインパクトw なんかのキャラクターかw

通りかかった若い中国人鳥屋グループが慌てて車から降りてきて、嬉しそうにこの鳥を観察していました。
全然関係ないけどこのグループにいた女の子鳥屋めちゃくちゃ可愛かったな…笑


その後、ティンポホンゲートの手前でターゲットのひとつのボルネオヤブサメに出会うもロクな写真が撮れず泣
カフェで昼食をとってから下山することに。

下山途中の道で小さな混群に遭遇!


▲キエリゴシキドリ /Golden-naped Barbet 固有種

お~!これは見たかったやつ!
顔の水色がとても美しくて他のゴシキドリとはかなり印象が違います。


▲ボルネオカオジロヒヨドリ /Pale-faced Bulbul 固有種

さらに!ターゲットのひとつのPale-faced Bulbulも出現!
この鳥は許可なしには立ち入れないさらに標高が高いエリアに多く生息しているので、公園内で出会うにはかなり運要素が強い鳥です!



東南アジアお馴染みのスコールに当たってしまい、ベンチで2時間ほど雨宿りを強いられました。
そして、これまた東南アジアあるあるの何故かわざわざスコールの中を「Comfortable!」とか言いながらびちゃびちゃに濡れながら歩くおじさんにも遭遇しました笑

長い雨宿りが終わってようやく鳥見を再開。


▲メジロミツリンヒタキ /Eyebrowed Jungle-flycatcher 固有種

キナバルで見ておくべきキーバードのひとつです!
ヒタキだから小さいかと思っていたら結構デカめの鳥だったので驚きました笑


▲アイイロヒタキ /Indigo Flycatcher

その美しさもさることながら、このネーミングがまた良いですね~
ヒタキの仲間では珍しく、オスもメスも身体が青いヒタキです。


▲ボルネオノドアカハナドリ /Black-sided Flowerpecker 固有種

動きが素早く高いところばかり動くのでなかなか撮影機会に恵まれない本種ですが、今回は植え込みの実を食べに下りてきた個体をバッチリ撮影出来ました!

こうしてこの日の探鳥はおしまい!
キナバル山にはまだまだターゲットがいっぱい残っているので、残りの4日間で全て打ち倒すぞ!と気合を入れつつも、本当に出会えるかどうか不安になってきました。

さて明日はどんな鳥に出会えるでしょう。お楽しみに♪

最後まで見ていただきありがとうございました。

2025年9月11日木曜日

~ボルネオ探鳥記 Day1~ コタキナバルで探鳥!

お久しぶりです!

ブログ更新がまたしばし途絶えましたが、8月8日~24日まで17日間憧れのボルネオ探鳥に出かけていました。
これからしばらくに渡って、ボルネオの激動の17日間を綴っていきたいと思います。

8月6日の夜に夜行バスで新潟を出発して、翌7日の昼の便でフィリピンに飛びました。



フィリピン上空から街を見下ろすと建物の密度がすごいですね。

フィリピンの空港で8時間くらい待ち時間があったので探鳥しようかと思いましたが、結局空港でダラダラ時間を潰すことに。


深夜になってからフィリピンを飛び立ち、今回の旅の目的地コタキナバルへ!

コタキナバルに着いたのは深夜でしたが、荷物を受け取って、KFCで軽食をとった後すぐにタクシーで市外の公園へ。今回の旅はまさかの夜探からのスタートでした!
しかし目的の公園は整備の関係で閉園しており、ここで探すつもりだったスンダオオコノハズクとスンダガマグチヨタカは断念することに…泣。スンダオオコノハズクの声だけは聴くことが出来ました。

空港に戻って少し仮眠をとってから、今度はebirdで見つけた良い感じの田んぼに行ってみることに。


▲オオアナツバメ /Black-nest Swiftlet 

たくさん飛び回っていました。


▲オオアナツバメ 

アナツバメ系は見分けが難しくて厄介です…


▲ハネアシユビアナツバメ /Plume-toed Swiftlet

肉眼でもオオアナツバメより小さいことが分かりました。


▲タカサゴモズ /Long-tailed Shrike

東南アジアではお馴染みの鳥ですね!


▲キンパラ /Chestnut Munia

畑に無限にいましたが、居すぎて逆に全然写真撮ってなかったw


▲コゲチャキンパラ /Dusky Munia 固有種

割といましたが良い写真がない笑 固有種なので重要なキーバードなんですが。


▲キムネコウヨウジャク /Baya Weaver

たくさんのキンパラとコゲチャキンパラの中に1羽だけ混じっていました。


▲アオハウチワドリ /Yellow-bellied Prinia

もう1羽と活発に鳴き合っていました。
半島の亜種とは見た目が異なっていて、手元の図鑑ではBornean Priniaとしてスプリットしていました。


▲ミナミクイナ /Slaty-breasted Rail

いきなり道路に飛び出してきたのはミナミクイナ!
出会えるかどうか運要素が強く、以前から見てみたかったこの種をバッチリ観察出来てめちゃくちゃ嬉しかったです!


▲チョウショウバト /Zebra Dove

めちゃくちゃ仲睦まじい様子で可愛い💕


▲モリツバメ /White-breasted Woodswallow

電柱や電線によく止まっています。


▲リュウキュウヨシゴイ /Cinnamon Bittern

見たかったので、目の前を飛んでくれて大喜び!


▲コアオバト /Pink-necked Green-pigeon

こんな美しさですがド普通種というのだから東南アジア恐ろし…


▲こんなイグアナみたいなトカゲの姿もありました。


畑での探鳥に満足したので、次は空港近くの公園へ移動!
ここではコオオハナインコモドキを狙います!


こんな感じのビーチ沿いの公園でした。


▲バンケン /Lesser Coucal

東南アジア4回目にしてやっとライファー出来ました!


▲コオオハナインコモドキ /Blue-naped Parrot

目的のコオオハナインコモドキもバッチリ観察出来ました♪
本来の生息地のフィリピンでは激減しているため、ボルネオでは外来種ですが重要なキーバードのひとつです。


▲ノドアカコバシタイヨウチョウ /Red-throated Sunbird


▲ブンチョウ /Java Sparrow

公園の出口でタクシー待ちをしていたら同行者が発見!
見ておきたい鳥だったので嬉しかったです!


続いてはハシブトゴイを見に少し寄り道。


▲ハシブトゴイ /Rufous Night-heron

日本ではかつて小笠原に生息していたものの絶滅してしまったハシブトゴイ。
ここでは川の近くの街路樹でダイサギやゴイサギと共にサギ山を作っていました。


▲マレーコゲラ /Sunda Pygmy Woodpecker


▲マダラナキサンショウクイ /Pied Triller

個人的にめちゃくちゃ好みの鳥で、普通種ですが無事に見られて良かったです!


無事にハシブトゴイが観察できたので、ショッピングモールで両替と昼食を済ませて、タクシーでキナバルへ!
と言いつつ途中で見たい鳥がいるのでもう1か所寄り道!


▲オオリュウキュウガモ /Wandering Whistling-duck

同行者のファインプレーと撮影の間待ってくれたタクシー運転手のおかげで、無事に見たかったこの鳥を好条件で観察出来ました!


パラパラと雨が降り始めたので撮影を切り上げて、次なる目的地キナバル山へ!
次回からはしばらくキナバル山での探鳥が続きます。お楽しみに♪

最後まで見ていただきありがとうございました。

~ルソン島探鳥記 Part4~ Palo Altoで探鳥!

今回も前回に引き続き、ルソン島探鳥記のPart4をお送りします。 8月31日、我々はビコルサザイチメドリを狙って3泊した山地から標高を下げ、Palo Altoという探鳥地にやって来ました。 ここは日本人にはあまり馴染みがないですが、現地では有名な探鳥地のひとつで、セキュリティゲー...