2025年10月13日月曜日

~ボルネオ探鳥記 Day12~ キナバタンガン川でクルーズを満喫!!!

8月19日

この日は朝と夕方のクルーズと夜探をして丸一日キナバタンガン川を満喫します!

早速朝のクルーズへ出発~!


▲朝の風が心地良い~♪


▲シロハラウミワシ /White-bellied Sea-eagle

最初に飛んで来たのはシロハラウミワシ!
大きくて迫力があります!


▲ミカドバト /Green Imperial-pigeon

背中が緑色で美しいハトですが、飛んでいるのでお腹しか見えませんね笑


▲クロサイチョウ♀ /Black Hornbill

顔に赤い模様が入っていてカッコ良い!


▲クロサイチョウ♂ /Black Hornbill

♀を追いかけて♂も飛んで来た~!!!
小型のサイチョウですが、それでも近くを飛ぶと迫力があります!


船で走行中に横切った小鳥に双眼鏡を向けると、黄色い模様が見えて…キュウカンチョウ!


▲キュウカンチョウ /Common Hill Myna

東南アジアに来ると時々見かけますが、正真正銘の野生のキュウカンチョウです!


▲サイチョウ♂ /Rhinoceros Hornbill

目の前にサイチョウが飛んでキターーーーー!!!
これはテンション上がりました!!!


▲キタカササギサイチョウ /Oriental Pied Hornbill

この子たちは居すぎてこんな写真しか撮ってなかった笑、ごめんね笑


ここからは、オナガサイチョウ捜索は一旦止めて、森のそばをボートで走って小鳥やハシリカッコウを狙います!


▲マレーシアヒメアオヒタキ♀ /Malay Blue-flycatcher


▲マレーシアヒメアオヒタキ♂ /Malay Blue-flycatcher

とっても美しいヒタキがペアで観察出来ました!


▲コハゲコウ /Lesser Adjustant


▲ズグロヤイロチョウ /Western Hooded Pitta

ターゲットのズグロヤイロチョウ!!!
一瞬すぎて証拠写真しか撮れなかった~泣💦


▲カレハゲラ♂ /Buff-necked Woodpecker

ず~っとこの場所をコンコンコンコンしていました!


▲キガシラヒヨドリ /Straw-headed Bulbul

いきなりターゲットの大物登場!

キガシラヒヨドリは美しい鳴き声のために罠猟で乱獲され、タイ、ミャンマー、インドネシアなど多くの国でほぼ絶滅状態にある希少な種です。
今回はとても幸運なことに、この地域に残る最後の1ペアを観察する機会に恵まれました!
個体数が増加しつつあるシンガポールが最後の砦となることを祈ります。



▲ルリカワセミ /Blue-eared Kingfisher


▲日本のカワセミよりも濃く深い青色が美しい!


▲スンダエンビコウ /Storm's Stork

絶滅の危機にある種で、キナバタンガン川で見ておくべきターゲットのひとつ!
今回は運良く近くの木に止まっていた個体を観察することが出来ました!


▲ミナミカンムリワシ /Crested Serpent-eagle


これにて午前中のクルーズは終了!
昼食を食べて少し休憩してから、再び夕方のクルーズへ!

夕方はサイチョウが活発に動くため、オナガサイチョウ捜索に時間を割きます。


▲クロサイチョウ♂ /Black Hornbill

顔に白い模様のあるタイプの♂はカッコ良くて大好きです!


▲テングザル /Long-nosed monkey 


▲クロアカヒロハシ /Black-and-red Broadbill

朝は声しか聴けなかった本種も無事に見ることが出来ました!


▲ウォーレスクマタカ /Wallace's Hawk-eagle

インドクマタカの暗色型も居たのですが撮り逃しました💦


▲スンダエンビコウ /Storm's Stork

ここでターゲットのコウモリダカが現れましたが、遠くてロクな写真にならなかったので今日は割愛。

他には、ボルネオでは2度目の記録だというアオショウビンが鳴いていましたが、半島の普通種なので今回は捜索せずにスルーしました。

この後の時間は、オナガサイチョウの捜索にすべての時間を費やしたため他の鳥は見ていません。
しかし、それでも声を聞くことすら叶いませんでした…さすが手強い。


宿に戻って夕食を食べたら、今度は夜探に出発です!
オオガマグチヨタカという珍しい鳥を今回はどうしても見たかったので、ガイドさんにリクエストして、ボートで別のリゾートに向かい、暗い森の中へ入って行きます。


▲ただただ真っ暗な闇の中をライト頼りに進んで行きます。


遠くからオオガマグチヨタカの特徴的な鳴き声が聞こえます。
心臓の鼓動が高鳴るのを感じながら、声の方へと進んで行きます!


▲オオガマグチヨタカ /Large Frogmouth

うぉおおおおおお!
今回どうしても見たかったオオガマグチヨタカ!
まるで枯葉のような大きな影がライトの先に浮かび上がった時は全身が震えました!


オオガマグチヨタカが無事に見れたので、来た道を戻っていくとアカチャコノハズクの声がしましたが、逃げられてしまって断念。

今度はニセメンフクロウの声が聞こえてきました。
声を頼りに道を外れて草木をかき分けながら森の中へと入って行きます!


▲ニセメンフクロウ /Oriental Bay-owl

なんと幸運なことに、目線の枝でじ~っと止まっている姿を観察することが出来ました!
同行者が世界で一番見たい鳥だったらしく、感激している様子でした。


▲マレーウオミミズク /Buffy Fish-owl

最後に船着き場でマレーウオミミズクをゲット!

これを撮ろうと地面にしゃがみ込んだ同行者が「痛い痛い!」と言うので、慌てて足元を見るとそこには無数のアリ!
どうも巣の真上に立ってしまったようで、怒ったアリたちが群がって来ていました。

僕も過去に半島マレーシアで噛まれたことがありましたが、東南アジアのアリはバカデカくて噛まれるとめちゃくちゃ痛いので怖いです💦

こうして夜探は大成功に終わり、興奮冷めやまぬ夜となりました。


さて、明日はいよいよキナバタンガン川の最終日です。
幻のオナガサイチョウに挑戦できるチャンスは、泣いても笑っても朝の最後のクルーズだけ!
果たしてオナガサイチョウに出会うことは出来るのか…次回に続く。

最後まで見ていただきありがとうございました。

2025年10月10日金曜日

~ボルネオ探鳥記 Day11~ 次なる目的地キナバタンガン川へ!

8月18日

この日は朝にガイドとホテルで待ち合わせです。
今回の旅ではキナバタンガン川でのクルーズのために3日間だけガイドを雇いました。

ガイドが来る前に、朝ごはんを食べに近くのレストランに行ったのですが、日本人なんて滅多に訪れない小さな町なので、バイト?の女の子たちがキャッキャしながら「さよなら~ありがと~笑笑(キャー日本語喋っちゃったー!)」みたいな雰囲気でした笑


9時にガイドさんと合流して車で3時間かけてキナバタンガン川を目指します。
日本語が堪能なガイドだと聞いていましたが、想像以上に日本語ペラペラでビックリでした!

昼頃にキナバタンガン川のホテルに到着し、昼食を食べて夕方のクルーズに備えます。

キナバタンガン川はサイチョウやボルネオゾウ、テングザルなどが見られる観光クルーズが有名なスポットで、多くの観光客が訪れています。
より鳥にフォーカスして探索するために、今回は贅沢にボートをチャーターして、3日間で4回のクルーズを行います!

一番のターゲットに幻のオナガサイチョウを設定しつつ、ハシリカッコウ、ズグロサイチョウ、ズグロヤイロチョウ、キガシラヒヨドリ、コウモリダカなどを狙います!
また、ワニやボルネオゾウ、テングザルなどもぜひ見れたら良いなと期待です!


▲チャーターボートに乗り込む我々とガイドのAndrew氏。


▲心地よい風を受けながらキナバタンガン川のクルーズがスタート!


▲イリエワニの赤ちゃん /Saltwater Crocodile

早速現れたのはワニ?!
大人になったら人も襲うことが出来るそうです💦


▲チャイロカッコウハヤブサ /Jerdon's Baza

上空を舞ったのは割と珍しいチャイロカッコウハヤブサでした!
一昨年にタイで渡って行く姿を観察しましたね~


川を進んでいくと、川沿いに大きな動物が見え、その周りを多くの観光クルーズ船が囲んでいます。


▲なんと野生のボルネオゾウ!!!

世界最小のゾウで、十数個体の群れが川沿いで採餌中でした!
これだけバッチリ観察できるのはラッキーだそうで、幸先の良いスタートです!


▲絡み合う2頭のボルネオゾウ。


▲コウハシショウビン /Stork-billed Kingfisher

大きくて迫力があるカワセミの仲間です!


▲ルリノドハチクイ /Blue-throated Bee-eater

夕方は彼らの水浴びの時間なので、多くの個体が水浴びをするために飛び回っていました。


▲ウオクイワシ /Grey-headed Fish-eagle

大型でカッコ良いウオクイワシが飛んできました!


▲ミズオオトカゲ /Water Monitor

東南アジアに来るとよく見かける生き物ですが、何度見てもデカい!


日が落ち始める時間になると、サイチョウの仲間が塒入り前に活発に動き出します。
このタイミングを狙ってサイチョウを探します。

シロクロサイチョウがよく現れるというポイントにボートを停泊させて、しばらく耳を澄ませていると…鳴き声が聞こえてきます!
森の中をよ~くよ~く探して……見つけた!!!


▲シロクロサイチョウ♂ /White-crowned Hornbill

キナバタンガン川で最初に見られたサイチョウは、なんと難易度の高いシロクロサイチョウ!
圧倒的な存在感と恐竜のような見た目が超カッコ良いサイチョウです!


シロクロサイチョウとの出会いに歓喜したのも束の間、次から次にサイチョウが姿を現します!


▲ムジサイチョウ /Bushy-crested Hornbill

飛び出してきたのはムジサイチョウ!
一昨年にタイで見て以来の出会いでした!


▲サイチョウ /Rhinoceros Hornbill

今度は後ろの木から2羽で顔を出したマレーシアの国鳥サイチョウ!
去年に半島マレーシアで外してから、ようやくリベンジが出来ました!


▲クロサイチョウ /Black Hornbill

小型のサイチョウですが、真っ黒の体色と白い嘴の対比が美しい。


▲川沿いの木から辺りを見下ろすウオクイワシ。


▲テングザル /Long-nosed monkey

有名なテングザル!!!
ボルネオの固有種で、面白い鼻の形をしているため見ておきたかった種です!
キナバタンガン川の流域には思ったより個体数が多くて、あちこちで見られました。


▲ズグロサイチョウ♂ /Wrinkled Hornbill

これまた見ておきたかったズグロサイチョウ!!!
ピエロのような強烈なインパクトのある見た目が面白いです。
もっとこの鳥を観察したかったのですが、この一瞬が最初で最後のチャンスでした。


▲サイチョウ /Rhinoceros Hornbill

また別の木で止まっていたサイチョウをじっくり観察出来ました♪


▲ムジサイチョウ /Bushy-crested Hornbill

サイチョウの仲間では珍しく、ムジサイチョウは塒入り前に多くの個体が身を寄せ合って群れを作ります。
なんだか可愛らしい光景ですね💕


▲日が落ち心地よい風が吹き始め、幻想的な雰囲気のキナバタンガン川。


▲コハゲコウ /Lesser Adjustant

日の入り間近のキナバタンガン川をゆったりと飛んで行きます。


▲浮かび上がるコハゲコウのシルエット。

コハゲコウやスンダエンビコウはこうして木のてっぺんで休憩していることが多かったです。


こうして無事にこの日のクルーズは終了!

初日からシロクロサイチョウやボルネオゾウ、テングザルなどターゲットの生き物に次々と出会えて大満足のクルーズでした!

しかしまだまだターゲットは残っています!
明日のクルーズで出会うことは出来るのか?!お楽しみに♪

最後まで見ていただきありがとうございました。

2025年10月8日水曜日

~ボルネオ探鳥記Day9&10~ 幻のオジロウチワキジ&ボルネオエボシコクジャクに会いに行く!

8月16日

今日は早朝2時にポーリン温泉を出発して、車で2時間半ほど走って、幻のオジロウチワキジが見られるハイドに向かいます。
そのため、少し仮眠をとったらすぐ出発でした!

今回はハイドのオーナーさんに送迎をお願いしたのですが、実は昨晩に約束の日付を間違えてポーリン温泉の宿に向かいに来てしまって、夜中に電話が鳴ったので何事かと思いました。
こんな間違いが起こらないよう事前に幾度もメッセージで注意喚起していた上に、夜中に叩き起こされたので、同行者曰くこの時の僕は珍しく少し怒っていたらしいです笑

そんなこんなで、無事に今日も向かいに来てもらって、ハイドへ向かったのです。

しっかし道が悪い&運転がひどくて、何度も何度もブレーキを踏むので、最近ほとんど酔わない僕もさすがに気分が悪くなってきて、「ちょっと車止めてくれるか?」とお願いして、一目散に車を飛び出して路肩でゲロゲロしましたw

出すものさえ出してしまえば気持ち良いもので、その後は元気でした。

そういえば、眠気覚ましに運転手が食べてたミント系のガムの臭いがきつくて、それも酔った原因かもしれません。


こうしてハイドに到着した我々は、淹れてもらったコーヒーを飲みながら日の出を待ちます。

オーナーが「昨日は珍しいクイナチメドリが来たよ」と言うので期待に胸が膨らみます。

日が昇ると同時に鳥たちが活動を始め、次々にハイドに鳥が現れました。


▲ハジロビタキ♂ /Rufous-chested Flycatcher 

ムギマキと似たカラーリングですが、目が大きくてクリクリで可愛い💕


▲ハジロビタキはペアでよく現れました♪


▲ボルネオシマヤイロチョウ♂ /Bornean Banded Pitta 固有種

いきなり大物キターーーーーー!!!
このハイドで見たかったターゲットのひとつがいきなり登場!


▲この個体は腹の青色がありませんが、個体差なのか年齢差なのか?


▲和名なし/ Bornean Black-capped Babbler 固有種

以前にSNSで見かけた、よちよちと歩くから「よちよチメドリ」という呼び名が気に入っています笑


▲ハイガシラアゴカンムリヒヨドリ /Yellow-bellied Bulbul

名前長すぎやしないですか?笑


▲ワキアカムジチメドリ /Temminck's Babbler


▲和名なし /Penan Bulbul 固有種

スプリットしたばっかりの新たな固有種です!


▲ダヤクヒメアオヒタキ♂ /Dayak Blue-flycatcher 固有種


▲ダヤクヒメアオヒタキ♀ /Dayak Blue-flycatcher


▲オレンジジツグミ /Orange-headed Thrush

これまた見たかったオレンジジツグミが登場!
ボルネオには貴重な固有亜種が生息しています!


▲フレンドリーでとても可愛らしい個体でした💕

遠くでクイナチメドリの鳴き声も聞こえていましたが、ハイドにやって来る気配はありませんでした。


▲アカガシラシャコ♀とヒナ /Crimson-headed Partridge 固有種

キナバルでも見たアカガシラシャコが子連れで登場!


▲アカガシラシャコ♂とヒナ /Crimson-headed Partridge 固有種

まさか子連れで出てくるとは思わなかったので、これは嬉しかったですね~!


刻一刻と時間が過ぎて、鳥が活発な朝の時間は終わり…目的のオジロウチワキジは一向に姿を現しません。
オジロウチワキジは固有種で、このハイドが出来るまでは現実的にほぼ観察することが不可能な幻の鳥でした。

そんな幻のオジロウチワキジはこのハイドには毎日来るはず…来るはずなんだけど!
出現を待つ我々の胸に、不安が立ち込めてきました…


▲ハッカンシキチョウ /White-crowned Shama 固有種


昼間はほぼほぼ鳥が居ないまま時間が過ぎ、再び鳥が活性化する夕方になりました。


▲ボルネオミヤマテッケイ /Red-breasted Partridge 固有種

これもターゲットのひとつ!
キナバルでは今回観察出来なかったので、こっちで無事に見れて良かった♪


▲カンムリシャコ♂ /Crested Partridge

とにかく見た目がイカつくて面白い鳥です笑
これもなかなか野外で見ることは難しい鳥なので、このハイドで見るべきターゲットのひとつです。


▲ぞろぞろと大集団で出てくるので思わず笑ってしまいますw


お迎えの運転手さんが来て、お願いして少し待ってもらったのですが、それでもオジロウチワキジが姿を現すことはありませんでした。

ほぼ毎日来るはずなのに…!!!
オーナーさんも悲しそうな顔で「昨日も一昨日も出てたのにね…」と。
でもこればっかりは仕方ない!鳥という自然を相手にする以上、絶対はないのです!

オーナーさんと記念写真を撮って、「またいつか必ずリベンジに戻ってきます!」と約束し、ハイドを後にしました。

ちなみに翌日に「今日は朝からオジロウチワキジ出てるよ~」と写真付きでメッセージを頂き、発狂しましたww


▲ボルネオヒヨドリ /Bornean Bulbul 固有種

ハイドを出たところで、同行者が見つけてくれた固有種のボルネオヒヨドリ。
今回はこの鳥を見る機会は多くないので、証拠写真だけでも撮れて良かった~。


いよいよ車に乗り込んで、次なる目的地へ向かいます!
途中で夕食を挟みながら4時間以上かけて移動しました。

ホテルに着いた頃にはもう夜10時を回っており、翌朝も早いためそそくさと就寝しました。


8月17日

さて、翌朝になりまして、本日のターゲットは幻のボルネオエボシコクジャク。
ボルネオエボシコクジャクは、野生で撮られた写真が長年存在せず、幻のこの鳥を探し続けたガイドたちの熱意によって、コロナ渦にハイドが作られ、我々がお目にかかる機会が出来た。

その頃はこの鳥を見るために、川を何本か渡って大変な道を何時間も歩いた先まで行かねばならなかったのが、この数年間で世界中から多くの人々がこの鳥を見るためにこの場所を訪れ、この鳥を見に来る人々のために建物が建てられ、道が整備され、この鳥を案内するための組織が出来たことで田舎の小さな小さな村に雇用が生まれ、今我々が簡単にアクセスできるようになった。

たった1羽の鳥、それを見るためにひとつの小さな村に世界中から人々がやって来て、村を救ってしまう。
そんな凄まじい影響力と珍しさ、そしてこの上ない美しさを持った鳥が幻のボルネオエボシコクジャクなのです。

こうして長い時を経て、我々もそんな鳥に惹かれてこんな小さな村までやって来てしまった訳です笑

早朝にホテルを出発した我々は、車で40分ほど走った先で、専用の4WDの車に乗り換え、未舗装のガッタガタの道を川を何本か越えながら進みました。
そこからは徒歩で、ひたすら熱帯雨林の中を30~40分ほど登って行きます。


▲案内人の後をひたすら追いますが、足が速すぎました笑


▲途中で竹で出来た橋を渡りましたが、ツルッツルでスリリングでした笑


ひたすら速足で登って行く中で「ジジジジジジジ」と突然鳴き声がしました。
もちろん日本で予習してきたのですぐに分かりました、「Crested Jay!」僕と案内人さんが同時に反応して慌ててカメラを出しました。


▲カンムリカケス /Crested Jay

暗い森の中でなんとか動く鳥影を見つけて必死にシャッターを切りました。
ずっと見てみたかったカンムリカケスのいきなりの登場に大興奮!

しかし!目的のボルネオエボシコクジャクのため先を急ぐので、証拠写真を撮ったらすぐに撤収。

やっとこさでハイドに到着し、その時を待ちます…そしてすぐにその時は訪れました!


▲ボルネオエボシコクジャク /Bornean Peacock-pheasant 固有種

森の奥からこの鳥が出て来たときは感動で心臓がバクバクでした!
この鳥こそ、ボルネオの幻の鳥にして、世界中の人々を魅了してきたボルネオエボシコクジャク!!!


▲その圧倒的な美しさに思わず息を飲みました。


▲お気に入りの止まり木で大きく口を開けて鳴いており、その声が鬱蒼とした森に響き渡ります。


▲今回はオスしか出てこなかったためディスプレイを見ることは叶いませんでしたが、こんなにも美しく貴重な鳥をこの目で見ることが出来ただけで十分でした♪

この鳥は過去にSNSで流れてきたのを見たことがあって、その時に「世界にはこんな鳥がいるんだ!世界は広いなぁ!」なんて目を輝かせたのをよく覚えています。
それをきっかけに海外の鳥にも興味を持ったと言っても過言ではありません。
こうして時を経て大学生になり、今自分の目でその鳥を見ているんだと思うと、何か胸に熱くなるものを感じました。


せっかくなので、このハイドで夕方まで1日過ごしてみると、他にもちょこちょこ鳥がやって来ました。


▲タンビムジチメドリ /Short-tailed Babbler


▲ボルネオカザリショウビン /Black-faced Kingfisher 固有種

ポーリン温泉で声しか聴けなかった本種、鳴き声が聞こえたので慌ててハイドの外に出ると、案内人さんが見つけて教えてくれました!
出来れば背中側をじっくり見たかったですが、まぁ見れただけヨシ!

にしても相変わらず現地の人の目は凄まじい…笑


▲和名なし/ Grey-cheeked Bulbul


▲シャーロットヒヨドリ /Charlotte's Bulbul

これもカンムリオリーブヒヨドリからスプリットした種類のようですね。


▲コクモカリドリ /Little Spiderhunter

ボルネオ固有種のムナフクモカリドリが居たので、写真を撮ろうと追いかけていたら、いつの間にかコクモカリドリに変わっていました笑


▲サビイロムジチメドリ /Ferruginous Babbler

地味な鳥ですが、意外とこの鉄さび色の野鳥は少ない気がする。


▲和名なし /Grey-hooded Babbler 固有種

鳴く時に青い模様が現れて可愛らしいチメドリです💕


▲ノドジロミツリンヒタキ /Grey-chested Jungle-flycatcher


▲ボルネオコシアカキジ /Bornean Crested Fireback 固有種

夕方に突然にハイドに現れたボルネオコシアカキジ!
残念ながらハイドの中心までは出て来てくれませんでしたが、通り過ぎる姿だけは観察することが出来ました!

ある程度待ってもボルネオコシアカキジが帰って来る気配がなかったので、夕方に下山を開始しました。


▲いや~本当になんにもない!こんな場所でボルネオエボシコクジャクを見つけたのはすごいなぁ。

こうして2日間に渡るハイド攻めは終了しました!
明日からはボルネオの凄腕ガイドさんと合流してキナバタンガン川を目指します!
次回はどんな出会いがあるでしょう。

最後まで見ていただきありがとうございました。

~ボルネオ探鳥記 Day12~ キナバタンガン川でクルーズを満喫!!!

8月19日 この日は朝と夕方のクルーズと夜探をして丸一日キナバタンガン川を満喫します! 早速朝のクルーズへ出発~! ▲朝の風が心地良い~♪ ▲シロハラウミワシ /White-bellied Sea-eagle 最初に飛んで来たのはシロハラウミワシ! 大きくて迫力があります! ▲ミ...